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ピアサポートとは、同じ体験をした仲間(ピア)が相互に助けあう(サポート)ことです。ピアサポートを行うために知っておくべきことを一緒に学びましょう。

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がん患者さんやご家族が安心して治療に望むためには、がんを経験した方同士が支えあう取り組みも重要です。わが国のがん対策では、ピア・サポートを推進するための研修が実施されるなど、がん患者さん・経験者の方との協働を進め、ピアサポートをさらに充実するような取り組みが進められてきました。しかしながら、がん対策に関する行政評価・監視の結果報告書(平成28年9月総務省)において、研修が実施されていない都道府県があることや、がん相談支援センターや患者サロンへのピアサポーターの受入れが十分に進んでいないこと等が指摘されています。このような状況から、がん対策推進基本計画(平成30年3月閣議決定)では、全体目標の1つである「尊厳を持って安心して暮らせる社会の構築」をかかげ、その個別目標に「国は、ピアサポートの実態調査、効果検証を行なった上で、3年以内に研修内容を見直し、ピアサポートの普及に取り組む。」ことをあげました。ピア・サポートについては日本サイコオンコロジー学会が委託を受け患者団体等と連携し、実態調査及び研修プログラムの改訂等を実施することを通して、がん患者さんに対して提供できるピアサポート体制を強化する取り組みを進めています。

「体験を共有し、ともに考える」ことを目的とし、がん患者さんやそのご家族などを支援していく活動のことをいいます。また、ピアサポーターとはピアサポートを提供する人のことをさします。

ピア・・・・・仲間

サポート・・・支援

ピアサポートは仲間による仲間への支援という形で行なわれます。ピアサポーターは「同じ経験をした人」すなわち、がんと診断されたことのある方、もしくはそのご家族であることが一般的です。

がんと診断された患者さんやそのご家族は、治療や生活の変化、など初めて経験なさることが続きます。また、医師の説明に対する不安などを体験され、どのように理解をし、対応するのが良いのか、情報を得たりして少しでも心の不安を取除き気持ちの安らぎを求めたいものです。こんなときにこそ、同じ経験した方やご家族の経験を共有し、どのように対応するのがよいか、考えたり、行動するヒントやきっかけを得ていくことが大事です。この事業は日本サイコロジー学会が患者団体等と連携し、ピアサポートの実態を調査しその研修プログラムの改訂や研修会の開催を通して、がん患者さんに対して提供されるピアサポート体制の普及・強化を図ることを目指しています。

厚生労働省委託事業 がん総合相談に携わる者に対する研修事業は、患者団体と連携し、ピアサポートについて実態調査及び研修プログラムの改訂等を実施することで、がん患者に対して提供できるピアサポート体制の強化を図ることを目的としております。本研修会ではがん体験者で今後ピアサポートの活動への参加を考えている方、ならびに医療に従事する方、または行政の方でピアサポートの活動に関心のある方を対象に改訂したプログラムに基づいてピアサポートに関する基本的な知識、技術について修得するための研修会を企画しました。また今後は参加される方々からもプログラムについて意見を伺う予定です。

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