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令和3年度 がんサポートグループ企画・運営者のための研修会 を開催しました。


令和3年11月3日 「がんサポートグループ企画・運営者のための研修会」を開催いたしました。この研修会は2021年2月にも実施し、今回は2回目の開催です。また今回はハイブリッド方式をとり、東京秋葉原の会場参加とオンライン参加の両方で受講者を募集し、全国から86名の医療者(相談支援センター職員、看護師、MSW、心理職、医師、薬剤師)の皆様に参加いただきました。 研修会や配信の様子をご紹介いたします。
会場の様子
秋葉原の会場の様子です。講義の様子をWEBでも配信します。

~研修会の概要~

この研修会で参加者の皆様には研修会前に自施設での取り組みを評価する「事前評価アンケート」に取り組んでいただきました。このアンケートをもとに参加者の皆様には「研修会での目標レベル」を事務局からお伝えし、目標意識を持ったうえで11月3日の研修会に臨んでいただきました。

~当日のプログラム~

今回の研修会は午前中に講義を行う【講義編】、午後にロールプレイ等を行う【実践編】に分けて行いました。

~開会のあいさつ、オリエンテーション~

10:00から大阪大学大学院 平井啓先生のオリエンテーションが始まりました。 この研修会を行うにあたっての背景や目的など、研修会の概要を説明いたしました。

~講義編~

10:15から講義がスタートです。日本赤十字社熊本健康管理センター吉田稔先生、東京都立大学大学院 福井里美先生のお二人による講義です。

大きく4つの項目に分けて講義を行いました。

  • がん患者に対する心理社会的支援の必要性
  • がんサポートグループの方法論
  • ピアサポーターとの協働
  • ピア・サポート体制 都道府県の現状

~お昼休み~

午後の実践編で行うロールプレイに備え、お昼休み中には相談者の背景を考えていただきました。

~実践編~

お昼休憩の後は実践編のスタートです。ロールプレイを始める前に、ファシリテーションの基本について、齋藤円先生(市立ひらかた病院)による講義で確認します。またこの講義では実際にサポートグループのイメージを持ってもらうため、デモ動画を放送しました。

サポートグループのデモンストレーション

ロールプレイのデモ動画ではグループの始め方、終わり方、話を受けて振る方法についてデモ動画を供覧して確認しました。

デモ動画視聴のあとは精巣腫瘍友の会J-TAGの古谷浩先生からロールプレイの説明です。6人ずつのグループに分かれ、ファシリテーター役、相談者役、ピアサポーター役を1人ずつ、残りの3人は観察者としてロールプレイを行います。

~ロールプレイ~

ロールプレイはZoomのブレークアウト機能を使って行いました。6人ずつの15グループに分かれ、各グループには運営スタッフの先生が1人ずつついています。WEBで参加している受講者のみなさんはZoomブレークアウト機能を使って、現地の秋葉原会場にいらっしゃる受講者の方は会場にてロールプレイを行いました。

運営スタッフは東京の会場にてグループワークを行いました。ここに写っている以外にも7名の運営スタッフが施設や自宅等から参加しロールプレイを進行しました。

~難しい場面でのファシリテーション(解説&デモ)~

6回のロールプレイのあとは、松向寺真彩子先生(市立豊中病院)の「難しい場面でのファシリテーション」についての講義を行いました。ここでもデモ動画を見て「話が長い参加者がいる場合」「沈黙」「個別性の高い質問をする参加者」への対応を学びました。

~質疑・応答、閉会あいさつ~

最後に質疑応答の時間です。グループディスカッション間に出た質問をこの時間で取り上げました。ファシリテーターとして参加していただいた先生方にも質問に答えていただきました。

最後に厚生労働省健康局 がん疾病対策課の乾様からのご挨拶、この研修会の総括を行った大阪大学大学院の平井啓先生から閉会のあいさつをし、会は閉会いたしました。


WEB配信の不備などがあり、参加者のみなさまにはご迷惑やご心配をおかけすることもあり申し訳ありませんでした。しかし皆様のおかげで、研修会が無事に終了することができ、また会終了後のアンケートには多くのご意見・ご感想を頂戴しました。本当にありがとうございました。

またこの研修会を行うため、当委託事業の委員会・ワーキンググループ以外の皆様からも、グループワーク運営のための協力を賜りました。この場を借りて御礼申し上げます。

この研修会の学びが各ご施設のサポートグループ活動の企画運営に生かされることを願っております。

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