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がんサポートグループ企画・運営者のための研修会 を開催しました。

令和3年2月11日 「がんサポートグループ企画・運営者のための研修会」を開催いたしました。今回は新型コロナウイルス拡大の影響から、全面WEBでの開催いたしました。全国から90名の医療者(相談支援センター職員、看護師、MSW、心理職、医師、薬剤師)の皆様に参加いただき、盛会にて終わりました。

今回、参加者の皆様は各ご施設や自宅からWEBで参加していただきましたが、この研修会を運営するスタッフは東京の会場に集まり配信を行いました。ここでは研修会や配信の様子を紹介いたします。

~研修会の概要~

この研修会で参加者の皆様には研修会前に自施設での取り組みを評価する「事前評価アンケート」に取り組んでいただきました。このアンケートをもとに参加者の皆様には「研修会での目標レベル」を事務局からお伝えし、目標意識を持ったうえで2月11日の研修会に臨んでいただきました。

~当日のプログラム~

今回の研修会は午前中に講義を行う【講義編】、午後にロールプレイ等を行う【実践編】に分けて行いました。

~開会のあいさつ、オリエンテーション~

10:00から大阪大学大学院 平井啓先生のオリエンテーションが始まりました。
この研修会を行うにあたっての背景や目的など、研修会の概要を説明いたしました。

~講義編~

10:15から講義がスタートです。日本赤十字社熊本健康管理センター吉田稔先生、東京都立大学大学院 福井里美先生のお二人による講義です。

大きく3つの項目に分けて講義を行いました。

  • がん患者に対する心理社会的支援の必要性
  • がん患者に対する心理社会的支援の方法
  • ピアサポーターとの協働

~実践編~

お昼休憩の後は実践編のスタートです。ロールプレイを始める前に、ファシリテーションの基本について、齋藤円先生(市立ひらかた病院)による講義で確認します。またこの講義では実際にサポートグループのイメージを持ってもらうため、デモ動画を放送しました。
ロールプレイのデモ動画ではグループの始め方、終わり方、話を受けて振る方法についてデモ動画を供覧して確認しました。
デモ動画視聴のあとは精巣腫瘍友の会J-TAGの古谷浩先生からロールプレイの説明です。
6人ずつのグループに分かれ、ファシリテーター、参加者役、ピアサポーター役が1人ずつ、残りの3人は観察者としてロールプレイを行います。参加者の皆様には、昼休みの間に患者の背景を考えていただきロールプレイに臨んでいただきました。
ロールプレイはZoomのブレークアウト機能を使って行いました。15グループに分かれ、各グループにはファシリテーターの先生が1人ずつついています。
写真左上から時計回りに市原香織先生、山田麻記子先生、斎藤円先生、福井里美先生のグループワークの様子です。東京の会場ではマスク着用の上距離を保ちながら、それぞれのパソコンからロールプレイのファシリテーションを行いました。

~難しい場面でのファシリテーション(解説&デモ)~

6回のロールプレイのあとは、松向寺真彩子先生(市立豊中病院)の「難しい場面でのファシリテーション」についての講義を行いました。ここでもデモ動画を見て「話が長い参加者がいる場合」「沈黙」「個別性の高い質問をする参加者」への対応を学びました。

~質疑・応答、閉会あいさつ~

最後に質疑応答の時間です。午前中の講義でチャットに投稿のあった質問、グループディスカッションでの質問をこの時間で取り上げました。ファシリテーターとして参加していただいた先生方にも質問に答えていただきました。

最後に国立がん研究センター東病院の小川朝生先生から閉会のあいさつをし、会は閉会いたしました。

WEB配信の不備などがあり、参加者のみなさまにはご迷惑やご心配をおかけすることもあり申し訳ありませんでした。しかし皆様のおかげで、研修会が無事に終了することができ、また会終了後のアンケートには多くのご意見・ご感想を頂戴しました。本当にありがとうございました。この研修会の学びが各ご施設のサポートグループ活動の企画運営に生かされることを願っております。

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