ピアサポート養成研修会@香川県 を開催しました。
令和4年10月8日 香川県庁12階会議室にて、香川県がんピアサポート研修会を開催いたしました。ピアサポーター17名、医療従事者1名、香川県(行政)から3名の方々が参加されました。また、今回は新型コロナウイルス感染対策のため、本来2日間のプログラム(集合研修)を「事前の講義動画の視聴」+「集合研修1日」の形式で実施しました。ここでは研修会の事前の講義視聴と、10月8日の集合研修の様子をご紹介します。
事前の動画視聴視聴
受講者の皆さんには、下記の動画をインターネットで視聴、または9月28日(水)に香川県庁で行われた上映会で視聴していただきました。
視聴動画 | 動画時間 | 主な内容 |
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ピアサポートとは | 15分 | ピアサポートとは、ピアサポートの意義、ピアサポーターと医療者の違い |
ピアサポーターの役割と活動指針 | 44分 | ピアサポートを行うこと、守るべきこと、振り返りをする |
相手を大切にすること、自分を大切にすること ピアサポーターが知っておくと良い情報 |
22分 | バウンダリーとは、バウンダリーを守るうえで必要なこと、自分自身が傷ついてしまったときには |
よりよいコミュニケーションのために | 28分 | 基本的なコミュニケーションスキル |
がん診療の基礎知識と情報提供の注意点 | 45分 | がん診療の基礎知識(がんと遺伝子、がん細胞の特徴、治療法)、がんに関する情報提供の注意点 |
集合研修
10月8日(土)の集合研修は、9:30から受付開始、10:00開始です。今回の集合研修はこのようなタイムテーブルで実施しました。
開始 | ピアサポーター (第1・2会議室) | ピアサポーター (大会議室) |
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10:00~10:10 | 開会のあいさつ、オリエンテーション | |
10:10~10:40 | 事前講義の振り返り、アイスブレイク | |
10:40~10:50 | 「自分の体験を語る」全体オリエンテーション | |
10:50~11:10 | 自分の体験を語る A班:前半 | 自分の体験を語る B班:前半 |
11:10~11:20 | 〔休 憩〕 | |
11:20~11:40 | 自分の体験を語る A班:後半 | 自分の体験を語る B班:後半 |
11:40~11:45 | グループごとにまとめ | グループごとにまとめ |
11:45~12:25 | 〔昼休憩〕 | |
12:25~12:40 | ロールプレイ オリエンテーション・模擬演技 | |
12:40~12:45 | グループに分かれる | |
12:45~13:05 | ロールプレイ (セッション1) | |
13:05~13:25 | ロールプレイ (セッション2) | |
13:25~13:35 | 〔休 憩〕 | |
13:35~13:55 | ロールプレイ (セッション3) | |
13:55~14:15 | ロールプレイ (セッション4) | |
14:15~14:35 | ロールプレイのまとめ(全体) | |
14:35~14:45 | 〔休 憩〕 | |
14:45~15:25 | 事例検討(バウンダリーの視点から) | |
15:25~15:40 | まとめ/質疑応答 | |
15:40~15:50 | 閉会挨拶、事務連絡、アンケートの記入 |
開会挨拶・オリエンテーション
↑開会のあいさつ
↑オリエンテーション
10:00から研修会がスタートしました。香川県健康福祉部 健康福祉総務課 がん対策グループ上原さんからの開会のごあいさつの後、オリエンテーションとして、都立駒込病院 精神腫瘍科 秋月伸哉先生から、この研修会の目的や、今後参加者の皆様がどのようピアサポート活動に関わっていくことが期待されるかを説明しました。また、参加した講師から1人ずつ自己紹介を行いました。
事前講義の振り返り、アイスブレイク
↑事前講義の振り返り、アイスブレイク
続いて、市立ひらかた病院の齋藤円先生による「事前講義の振り返り、アイスブレイク」です。隣同士でペアになって自己紹介をしてもらったあと、事前に視聴した講義の中からポイントになる項目を復習しました。
自分の体験を語る
↑「自分の体験を語る」Aグループ
↑「自分の体験を語る」Bグループ
「事前講義の振り返り、アイスブレイク」の講義の後、ピアサポーターの皆さんは「自分の体験を語る」(ワークショップ)に参加します。ピアサポーターの皆さんには自分のがんの体験をお一人ずつ3分間、皆さんの前で話していただきました。自分の体験を言葉として振り返り、体験を整理しておくことの大切さ、体験の多様性に気付くことを目的としています。
今回はAグループ・Bグループ 8名ずつに分けて実施しました。体験を語る順番は、受付の時にくじ引きで決めています。自分の番が来るまでは何を話そうかドキドキしてしまいますが、まずは「一生懸命話を聴くこと」が大切です。3分間という決められた時間の中でも、上手にお話されるピアサポーターさんがたくさんいらっしゃいました。
ロールプレイ
お昼休憩の後は、「ロールプレイ」のセッションです。
↑ロールプレイ オリエンテーション
↑講師によるロールプレイ模擬演技
このセッションでは実際にピアサポート対応を経験します。まずロールプレイをどのように行うか、講義形式で確認します。実際にロールプレイを始める前に、講師の先生方に模擬演技をしていただきました。
3~4人で1組になってロールプレイ開始です。受講者の方にはそれぞれにピアサポーター役、利用者役、観察者役のいずれかになってもらい、利用者役の方には与えられたシナリオに沿って相談していただきます。
4セッション終了した後、全体で「ロールプレイのまとめ」を行いました。各グループのファシリテーターの先生からグループの様子を報告していただき、全体で共有いたしました。
事例検討 バウンダリーの視点から
↑事例検討 バウンダリーの視点から
最後に「事例検討 バウンダリーの視点から」として、市立ひらかた病院 齋藤円先生の講義です。受講者の皆さんには、申込の際に「ピアサポート活動の中で困ったことはありますか」というアンケートに協力していただきました。そこに記入していただいた内容を中心に、ピアサポートを実施する上で遭遇する場面をいくつか取り上げ、「あなたならどうしますか?」と受講者の皆さんに考えていただきました。事前講義でも視聴した「相手を大切にすること、自分を大切にすること」の中にある“バウンダリー”の側面にも触れながら、対応について考える時間となりました。
質疑応答・まとめ、閉会あいさつ
↑質疑応答
最後に質疑応答とまとめを行い、閉会のあいさつをして、閉会いたしました。
事前講義動画の視聴、1日間の集合研修と盛りだくさんのスケジュールの中での研修会開催となりましたが、盛会にて終えることができました。新型コロナウイルス感染対策を十分にとった上での研修会となり、準備と当日の運営には香川県健康福祉総務課の皆様と一緒に進め、多大な協力を賜りました。参加者の皆様、香川県健康福祉総務課の皆様、本当にありがとうございました。